ADAM EMIL / JOURNEY
02.One and Only
03.Old School Love
04.Face In The Dirt
05.Lost Then Found
07.The Other Side
08.Cheers
09.Breaking Thre
10.Rock Star
(総評)
2006年から稀代の美メロ曲「Lost Then Found」で、その歌声で、インディーソウルを聞く人の中で、話題となっていたアーティストAdamくんがついにアルバムデビュー!Adam Emilという名前でのデビューとなりました。Journeyというタイトルのように、いろんな浮き沈みを経験してのリリースとなりました。一時期はデビューは難しいのかな?っていう感じもしたのですが、こうして無事にアルバム単位で聞けことにまずは拍手を送りたいです!そして、その歌声は、ここ最近ではなかなか聞くことができない、まさにまっすぐな正統派のシンガーなのです!小手先のことは一切使わずに、しっかりとまっすぐに歌うだけで、センスを感じることができ、特に伸びやかに歌い上げるときには、もう聞くものは、昇天させられてしまいます!
事前にシングルリリースされていた「Lost Then Found」や「Old School Love」が、90年代R&Bの雰囲気を受け継ぐ素晴らしい楽曲だったので、そういう雰囲気でいくのかと思ったら、サウンド的には、案外今風というか、さまざまなサウンドに挑戦しています。でも、そんな多様なサウンドの中でも、Adamの歌声のまっすぐさは、消えることはなく、ただただひたすらにまっすぐに心に響いてきます。特に後半8曲目「Cheers」9曲目「Breaking Thre」の後半での伸びっぷりは見事なものがあります。3曲目「Old School Love」のどこか懐かしい感じの見事なバラードも素晴らしいです!そして、忘れてはならない、「Lost Then Found」の歌いっぷり!もうこれは稀代の名曲でしょうー。冬が来るたびに聞きたくなるような暖かさに溢れた一曲です。そして、4曲目「Face In The Dirt」では、
いい曲が本当に多いのですが、ただ曲数が短いっていうのと、既発曲が多かったので、新鮮さという意味ではちょっと薄れたのが残念・・・でも、Lost Then Found並みの素晴らしいバラードがもう一曲あれば、名盤になれただろうな〜。
でも、Lost Then Foundを聞いたことがない人は、絶対に聞かなくてはいけない名曲です!
それを抜きにしても十分にインパクトがある盤になっていて、2008年トータルで考えても、かなりの上位に入る素晴らしい盤です!
(曲解説)
01.Blowing My Mind
東洋チックなサウンドが面白い一曲からアルバムは始まります。でも、そんなサウンドの面白さとはウラハラに、しっかりと芯の通ったAdamの歌声が、突き抜けて聞こえてきます。絶妙にリズミカルなサウンドで、乗りよく聞くことが出来ます。
02.One and Only
しっとりと歌いこんでいくゆったりとしたメロディー展開が心地よい曲です。こういう正統派なR&Bサウンドがこの人は似合うんですよねー。90年代のR&Bサウンドにのって、気持ちがいいぐらいに歌ってあげてくれますよー。
03.Old School Love
ゆったりとした美しいメロディーに思わず聞きほれる美メロ曲ですね!アルバムの中でもかなり突出した出来の正統派R&B美メロソングの登場です!どこか切なげで、回帰的な雰囲気のメロディーラインと、シンプルで気持ちよく響くサウンド、どこかやさしげなバックコーラス!この曲の美しさとやさしさを存分に感じさせてくれます。
04.Face In The Dirt
Adamにしては珍しいアップソング!でも、それもかなり様になっていて、ぐいぐいリズムにのって盛り上がっていきます!メインストリートでもやれるところを見せてくれる踊れるビートになっています!適度にアップソングが入っているのが、アルバムのトータライズとしての素晴らしさがありますね。最後にはエレキの音も入ってかっこいい曲ですわ!
05.Lost Then Found
2007年から名曲として押していた曲です!これはもうイントロの音色の美しさからして、もう間違いない名曲です!サウンドも、メロディーも全てが美メロというにふさわしい上品さを持ち合わせ、さらに、Adamの歌心のこもった歌声が気持ちよく、ただただひたすらに気持ちよく心に響いてきます。伸びやかな歌声に、うっとりと聞き惚れてしまいます。転調したあとの見事なまっすぐに歌い上げっぷりには、昇天してしまいます。まさにこれぞフェイクだし、シャウトってものですよ!名曲です!
06.It's Alright
ちょっとおちゃらけたようなサウンドが面白いのですが、5曲目での壮大な雰囲気をいい感じにゆるく感じさせてくれます。ひたすらちょっと陽気な雰囲気のサウンドがループしつつも、しっかりとAdamが歌い上げていくサビでの歌声には思わず聞き入ってしまいます。思わず体を揺らしながらゆったりと聞きたくなる曲ですね。
07.The Other Side
とても、爽やかな雰囲気のバックサウンドの中、サビでは、女性バックコーラスが、どこか影がある感じで歌い上げてる中、Adamは自由にフェイクを披露していきます!彼のソウルを感じさせる一曲ですね!曲の展開がなんとも面白く、どこか悲しげな歌なのですが、Adamの本当に伸びのある歌声を堪能できる一曲になっています!
08.Cheers
リズム中心のトラックにのって、畳み込むようなメロディーラインで聞かせてくれます。ミッドテンポで、メロディーを絶妙に崩しながら、気持ちよく伸びやかなシャウトを絡めつつ、歌い上げていきます!サビでの歌い上げるような雰囲気がいいですね!
09.Breaking Thre
後半は割りとあっさり目の曲が多いのですが、Adamの歌のよさをサラッと聞かせてくれるようなつくりになっていて、この曲でもメロディー自体はそれほど魅力は感じないのですが、Adamの歌声素敵だな〜と改めて思わせてくれます!ちょっとしたところで入ってくる伸びやかな歌い上げっぷりがたまらないんです!最後にはやっぱり吼えてくれていますよー!さすが!それだけで、いい曲!って思えてしまうのが、このアーティストの素晴らしいところです!
10.Rock Star
最後は、デジタルな音から、じっくりと歌いこんでいく曲ですが、サウンド的には後半では一番印象に残る感じですねー。もう少しここでも吼えてほしかったなー。サウンドと、歌を重ねていく最後はなかなかです。
(Producer)
Chris G:(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8),(9),(10)(LINK)
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