Heather Headley / this is who i am

(概説)

今年度1，2を争う素晴らしいアルバムが出てきました！こりゃーJam＆Lewisが絶賛するわけですよ。なんといっても、この声です！女性アーティストとしては、理想とも言えるSOULな歌声を持っていて、SOULに歌うんじゃなくて、歌う声にSOULを匂わせることができる素晴らしい声の持ち主です。
彼女は、Jam ＆ Lewisがプロデュースに深くかかわっていまして、実は女優が本業！ミュージカル「アイーダ」という作品でトニー賞を受賞していたり、数々の輝かしい功績を持っていますが、その声は素晴らしいと定評だった彼女のデビュー盤。日本で女優・・・っていうと、なんか倦厭されがちなのかもしれませんが、本当にこの人の歌声は素晴らしい！そこら辺のやわなR&BSINGERでは、まったく太刀打ちできないほどの迫力とと表現力、そして大いなる包容力をもった優しく力強い声を持った女性です。この細い体のどこから・・・というほど素晴らしい。この声こそまさにSOULという言葉がぴったり来る声でしょう。そして、彼女の声は、非常に表情が豊かなんです、時に激しく、時に包むように、時に優しく囁きかけてくれる、本当にオールラウンドなSINGERになることでしょう。素晴らしいとか言いようがない声です。もちろん、作品も素晴らしくどの曲も各プロデューサーがこの素晴らしい声を活かし切ろうと、素晴らしい楽曲の目白押しです。特に4曲目Jam&Lewis作曲の「I Wish I Wasn't」傑作と呼ぶに相応しいバラードです。さすがJam ＆ Lewisといいたくなる、Basicでありながら、最高に染み入るBalladです。うー、こんな素晴らしい曲があったら、買いたくなりますよ。
そう！この1枚地味にProduce陣も素晴らしいんです！Jam & Lewisもちろんのこと、Deborah Coxや、Dallas Austin、そして、D-Influenceなど一流のプロデューサーが最高の曲たちをそろえ、そして、Joshua Nileなど、新人のプロデューサーも素晴らしい楽曲を作り、アルバム全体として、彼女の歌声が堪能できるようになっています。
女性アーティストが元気な今年ですが、こんなに声がいいアーティストは今まで出現していません。是非、今年のBESTアルバムとも言うべきこの1枚！絶対に聞いてみてください！全曲オススメです！

(曲解説)

01.He Is

ボトムの効いた音の歌でFunkyに歌い上げていくHeatherがカッコいいです！リズムを打つビート音がカッコよく盛り上げ、さらに、力強いコーラスも彼女の力強い声を支えて、強固な歌を作り出しいます。緩急がしっかりついたマジでカッコいい一曲です。Joshua NileによるProduce。

02.Nature Of A Man

Reed VertelneyとSylvia Bennett SmithによるProduce曲。シャウトが素晴らしい・・・もう、この低音で張り上げられたらたまりません・・・あー、耳を通り越してのどのあたりにくるような空気の振動を感じられる声です。地味にBackGround VocalのShanice and

03.Fallin' For You

ちょっと毛色が違った明るめの曲調で、レゲエっぽいRapperであるChukki StarrをFeatしています。でも、レゲエにはなっていなく、しっかりとR&Bとして曲が成り立っているのは、有名なProducerのD-Influenceの力に寄るところが大きい。ボトムの効いたサウンドと、どこか明るいChukki StarrのRapと、広がりを見せる彼女の声が絶妙に混ざり合い素晴らしい一曲を作り上げています。聞いていて清々しい楽しい気分にさせてくれますよ。

04.I Wish I Wasn't

さすがJam & Lewisというべき、Balladの名作です・・・。彼女もここはグッと抑えて、最初は優しく語りかけ、徐々に盛り上がっていきます。このSmoothな盛り上がり方は、Jam & Lewisならではです。本当にメロディーラインが美しく、それをゆっくりと優しくそして素晴らしい歌声で歌われたら、心に打たれてしまいます。感動的な雰囲気と切なさが同居した素晴らしい作品。後半でのHeatherのシャウトっぷりも見事としかいいようがありません。最近出たBalladでは、最高といえる出来でしょう。最後のシャウトで、心をハッとさせられてしまいます。今年のBalladのTOPといってもいい出来！これにかなうのは、Musiqの「Halfcrazy」ぐらいだろうなー。見事！ホントオススメ！

05.Fulltime

彼女の声の良さをまざまざと見せ付ける作品です。サビでの低音で張りのある声！これがたまらない・・・高音で声を張ることができる女性なんて、腐るほどいるんですが、こういう低音のボイスを使い分けることができる女性ってそうそういないんです！すごい貴重な声の持ち主ですよー。この歌も、Middleテンポでどんどん盛り上がっていく様が、カッコよすぎ！最後のシャウトは、圧倒されまくりです。

06.Like Ya Use To

あのDallas Austinによる作曲で、ビートが効いたカッコいい作品。彼女の声は、こういうUPでもカッコよく栄えますね。サビでの「Stop Stop」っていうのもカッコよい。こういうFUNKYなUPが似合う女性なんてそうそういませんよ。最後の声の重ね方も、重圧で濃密な感じが出ていて、たまりません！今年の大型新人決定ですね。

07.Always Been Your Girl

最近新作をDropしたDeborah Coxや、Shep Crawfordによる作品。特にVocal Arrangementは、Deborah Coxで、Background Vocalを勤め、Heatherの力強いVocalを後押ししてくれています。この二人のVocalが素晴らしい！めちゃめちゃCoolな楽曲で渋い感じなのですが、ちょっと暗さを持ちつつも、激しく盛り上がっていきます。この力強さはなかなか出せるものじゃありません。底から沸き立つような力強さをもった楽曲です。

08.Sunday

D-Influenceによる一曲。この一曲、全曲の激しさを軽くかわす様に、軽めに軽快にHeatherが、メロディーラインの上を走っていきます。この曲でも気持ちがいいぐらいに、シャウトして盛り上がっていきます。あくまで定番なVocal Arrangeなんだけど、彼女が歌うと、一味も二味も違って聞こえてくるから不思議です。

09.Four Words From A Heartbreak

ちょっとR&B臭さを抜いた、Simpleな楽曲で、一曲目と同じJoshua NileがProduceしています。でも、サビのメロディーラインの美しさでは、4曲目に引けをとりません。非常に安心して聞ける出来の曲です。こういう美しい曲を美しくかつ力強く歌えるって言うことが、天から与えられた声としかいいようがありません。普通これほどシンプルで美しい楽曲を歌いこなさせるアーティストは他に何人もいないでしょう・・・やはり、彼女の声の表情が豊かである証拠なんでしょうね。

10.Sista Girl

ちょっとOrganicな香りを意識した作品を渋く歌い上げています。彼女の声は、この歌で代表されるように低音での美しさと力強さにその素晴らしさがあります。ホント飽きが来ない楽曲が並べられていることには、ただただ感服するばかりです。

11.Why Should I Cry

ゆったりと流れる楽曲で、まったりと聞かせてくれます。この後半の様々な歌を彼女なりに歌えるところを見ても、彼女の懐の深さを感じずにはいられません。サビでのSmoothに流れるVocalに、思わずうっとりしてしまいます。様々な声の表情を持つ彼女だからこそ、自分の声の積み重ねでここまで表現できるんでしょう。

12.If It Wasn't For Your Love

終曲は、美しく儚い楽曲を・・・なんか、ディズニーっぽい感じもしますが、それを差し引いても、心に染み入る美しさを持って楽曲と歌声です。最後を締めくくるに相応しいバラードです。本当に一枚がしっかりと作られていることを証明する一曲です。

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