Lemar / The Reason

01.Reason
02.Weight Of The World
03.Little Miss Heartbreaker
04.If She Knew
05.Trust Me
06.Over You
07.Mayday
08.Wait Forever
09.Not What You Say
10.Black Tide

(総評)

前作傑作SOULアルバムを聞かせてくれたアーティストLemarの4作目となる作品がリリースされました。UKサウンドに重きを置いた本作品の評価は分かれるところでしょうが、全体を通して、UKらしさとUSらしさのいいところが合わさったようなアルバムになっています。
前半のソウルフルな楽曲で魅せる力強い歌いっぷりは健在です!1曲目「Reason」から彼らしい伸びやかな歌声で聞かせたかと思えば、2曲目「Weight Of The World」では、聞き心地の良い歌声でうっとりとさせてくれます。そして、4曲目「If She Knew」では、Lemarらしいソウルフルでカッコいい歌いっぷりが見事です。やっぱりLemarといえば、その歌声!ソウルフルな歌声をいかんなく発揮しています。遊び心がはいった3曲目「Little Miss Heartbreaker」などちょっとしたアクセントも持たせつつ、聞かせてくれます。ただ、後半に行くとちょっと同じような感じを受ける楽曲が多くある中10曲と曲数が短いため、物足りなさを少し感じてしまうのも事実です。ただ、8曲目「Wait Forever」での爽やかな楽曲なんだけど、どんどん力強くパワフルな歌唱を魅せてくれるところは本当に見事です!
Lemarは、前作が素晴らしすぎたので、ちょっと拍子抜けな部分もないわけじゃないですがいい歌もしっかり入っている好盤ですね。
。爽やかな楽曲が多いのですが、彼の歌声にかかれば、一気にソウルフルな世界へといざなってくれるのです。もう少しインパクトの強い楽曲が入っていてくれたらなと思わせる作品です。
オススメ:(8),(4),(2),(1),(6)

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Lemar / The Truth About Love

01.INTRO
02.LOVE ME OR LEAVE ME
03.IT’S NOT THAT EASY
04.SOMEONE SHOULD TELL YOU
05.BE FAITHFUL
06.TICK TOCK
07.JUST CAN’T LIVE WITHOUT EACH OTHER LOVE
08.CAN’T YOU SEE (FEAT. STYLES P & MICA PARIS)
09.WHEN A HEART IS BROKEN
10.CAROLINE
11.LET’S FALL IN LOVE (INTERLUDE)
12.ANNIVERSARY
13.BEAUTY QUEEN
14.YOUR FACE

(総評)

シングル曲”It’s Not That Easy”が衝撃的だったLemarの早くも第三作となる作品”The Truth About Love”がリリース!アルバムをリリースするごとに深みを増していくボーカル、オールドソウルな匂いをさせながらも斬新なトラック、そして、強烈なほどに耳に残るメロディー・・・どれをとっても、今年一番のソウルアルバムであることに間違いありません!USではなくUKからこれほどの作品がリリースされるとは、前作からソウルフルさに磨きがかかっていたとはいえ、ここまで一気にオールドソウル然とした進化を遂げた作品をリリースしてくるとは思いませんでした。この挑戦的で躍動感溢れる姿勢が若さを感じさせてくれ、UKの要素がちょっぴり絶妙にブレンドされることで、今までのソウル回帰作品とはまた一線を画した聞きやすさを実現しているのも素晴らしい!このLemarという素晴らしい成長を見せるボーカリストと、UKの土地と、新しい自分を見せるくれるその姿勢が生み出した素晴らしい傑作アルバムの登場です!
なんといっても、素晴らしい曲は、シングル曲でもある”It’s Not That Easy”!このPVが本当に素敵なのです。お洒落な雰囲気ももちつつ、Lemarの超絶とも言える素晴らしいシャウトを思う存分味わうことが出来るのです。最後には誰もが昇天してしまうことでしょう。たまらないですよー!そんな素晴らしい曲が各所に散りばめられながら、どの曲もどこか懐かしい匂いをさせつつ、Lemarのオヤジ声だけど、若々しい歌いっぷりが、斬新な曲へと変化させていってくれます。ホントどの曲でも、Lemarの歌声、シャウトが冴え渡ってます。ずっと聞いていても飽きないほどに、アルバム通して素晴らしい出来なのです!
そして、このアルバム若いLemar君らしい感じがするのは、やっぱり素敵な歌詞です。多くは失恋の歌などもありますが、7曲目「Just Can’t Live Without Each Other Love」12曲目「ANNIVERSARY」で見せてくれる素晴らしい愛の歌には、感動してしまいます。しかも両方とも歌がいい!7曲目はソロ曲ですが、お互いの愛がなければ生きていけないなんていう素敵なタイトル(ちょっと青臭いけどね、それが若さでもあってカッコイイ!)で、見事な歌い上げっぷりを見せてくれます。そして、、Joss Stoneとの一曲はもう今年のデュエットNo.1間違いなしな物凄い二人の絡み合うシャウトが、昇天ものの一曲です。この曲は絶対に聞いておかないといけませんよー!
声が素晴らしいのは、前作2作で証明済みなのですが、今作はそれにトラックの素晴らしさやソウルフルな斬新さとかが加わってアルバムとしての完成度も物凄いものがあります。US、UK見渡しても、これほどにアルバム一枚のコンセプトがしっかりしてて、サウンドもよくて、もちろん歌が素晴らしいアルバムっていうのは今年なかったですね。ジャケットもかっこいいし、特に中ジャケの写真がホントかっこいいんですよねー。スーツが似合ってる!そういうカッコよさも含めて本当にここまでの成長を見せてくれるとは、デビュー当時から注目していたので、とてもうれしく思います。ソウルマンという曲を2作目で書いていましたが、まさにソウルマン!リアルソウルシンガーの登場です!全部がカッコよすぎますわ。
今年絶対に聞かないといけない名盤の登場ですよー!ぜひ皆さんにオススメします。R&Bが好きなら、買いましょう!長く語られることになるであろう名盤です。
オススメ:(3),(12),(2),(4),(7),(8),(12)

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Lemar / Time to Grow

01.Soul Man
02.Better Than This
03.I Don’t Mind That
04.What If?
05.Call Me Daddy
06.If There’s Any Justice
07.Don’t Give It Up
08.Time To Grow
09.Complicated Cupid
10.Maybe Just Maybe
11.Feels Right
12.All I Ever Do / My Boo (Pt II)
13.I Believe In A Thing Called Love (Bonus Track)

(総評)

2004年初頭にアルバムを出したLemarが2004年の終わりになんとも早いタイミングで2ndアルバムをリリースです!これが前作のノリのよさを踏まえつつも少し大人っぽさを感じさせる素晴らしいプロダクション!スローでいい曲が多いし、UPもノリがいいんだけど、少し落ち着いた感じで、じっくりと聞ける一枚に仕上げられています。彼の少しオヤジ声ともいえる、その特徴的なSOULFULボイスは、ますます磨きがかかり、味がある歌い方を見せてくれます。特にシャウトやファルセットが本当に上手くなっていて、しかもそのファルセットやシャウトに入るときの絶妙なタメ!これがもう言うことなしの絶妙なタイミングなのです。聞いていて気持ちがいい!ホント1年も見たいないのに、急に大人びたかんじがするその歌声の雰囲気に完全にノックアウトされてしまいます。見た目とかなりギャップがある、どこかオヤジっぽい渇きがありながらも、力強さも兼ね備えている、味のあるSOULボイスにやられますよー!
 サウンド的には、ストリングスや、ギターやピアノなどがメインで音数も多くなくシンプルな楽曲が多いのですが、その分元来の彼のメロディーセンスの良さが存分に引き出されていて、オッと思うようなメロディーの展開も多く楽しませてくれます。アコースティックな雰囲気さえする、シンプルな楽曲自体も、物足りないなんてことはなく、逆にごちゃごちゃしてなくて、爽やかな感じがして、SOULFULな彼の歌声との対比が実に面白い!そして、中にはまさに70年代SOULっていう感じのサウンドがあるのも彼のオヤジ声をしっかりと生かしきるのに、貢献しています。70年代SOULっぽい曲から、ノリがいいリズムトラック重視な曲まで幅広く聞かせてくれていながら、アルバムの1曲目にあるように、まさにSOULMANらしい全体がSOULFULな仕上がりになっています。ホント歌いっぷりもさることながら、メロディーセンスには驚かされますよ、どの曲もまずはメロディーでグッとひきつけながらも、その歌声のよさにうっとりしてしまいます。そしてそれを邪魔しないシンプルかつSOULFULなサウンド!UKのR&B界をこれからしょって行く人物としてふさわしいアルバムでしょう!
 こういう1stが売れたアーティストの2ndアルバムってあまりよくない場合が多いのですが、彼の場合は、1stの勢いでいきましたっていうのとは、また違う今度はR&B的なアプローチを見せてくれていて、ある意味2ndアルバムの方が数段面白いと感じさせてくれる、実に奥が深いアーティストです。今作では、Brian McKnightとの共演なんてのもあったりして、今後のUSでの活躍も視野にいれた感じで、期待してしまいます!
 そして何故かこの一枚なかなかTOWERやHMVに置いてないんですね・・・とってもいいUKのアルバムなのに!もったいない!絶対に買うべきだし、買って損はない一枚です!ぜひ1stを買った人なら、買わないと損です!1st以上のSOUL魂を感じさせてくれますよ!やっと3月のTowerで取り扱いになるかも・・・ちょっとUK盤がもう手に入らないみたいなので、3月のUS盤は皆さんぜひ!つーか、絶対いいから買ってください!
オススメ:(1),(2),(3),(6),(7),(8),(9),(10),(11),(12),(13)

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