露崎春女 / 13years

01.Keep Fallin’ (Intro)
02.The One
03.Love With U feat.Shinichiro Murayama
04.Rainy Night
05.I Have No Choice
06.Make It Right
07.Ooh
08.Everyday
09.Pretty Mind, Pretty Face, Pretty Look
10.I’m Here

(総評)

2008年最高峰の一枚がリリースされました!Lyricoとして長く活動を続けていた露崎春女が、アーティスト名を戻してアルバムをドロップしました。露崎春女のころには早すぎたともいえるR&Bサウンドプロダクションにさらに、最新のトラックメイカーが加わることで、2008年の新しいR&Bシンガー露崎春女の代名詞ともいえる最高傑作が届けられています!歌声の素晴らしさは歌唱力の高さは、彼女のライブを見たことある方ならば、誰もが疑わない日本でも指折り数えれるほどのトップシンガーですが、R&Bや最新のサウンドという点においては、同じような日本的なバラードが多くて、新鮮味が薄れつつあったのですが、このアルバムでは、Nao’ymtさんや村山晋一郎さんに加え、自身によるプロデュースを格段に増やすことにより、より彼女の好きな音楽性というのと、最新のサウンドの融合が実にうまくできていて、アルバム通して素晴らしいといえる作品になっています。
なんといってもNao’ymtさんプロデュースの「The One」のファンキーなグルーブが織り成すかっこいいサウンドがたまらないです。これを聞いたとたんに欲しいと思える素晴らしい曲でした。このほかにも「Rainy Night」ではNao’ymtさんらしい楽曲をより後半に向けて自分のものとして露崎さんが昇華しながら歌い上げていく様は見事でした。さらに村山晋一郎さんとのデュエット曲「Love With U」では、こういうデュエットならではの面白みを見せてくれています、それだけではなく、彼女自身がプロデュースしている「Make It Right」でのダンサブルなかっこよさは素晴らしかったです!7曲目「Ooh」でのセクシーで儚げな楽曲の魅力にはやられました。そのほかにもゴスペル調な見事なバラッド「I’m Here」では彼女の今の力強い思いを聞かせてくれています。
露崎名義にもどってより面白い作品をこれからももっとたくさん出して欲しいと思える素晴らしい一枚に仕上がっています。2008年の傑作の登場です!オススメ:(2),(3),(4),(6),(7),(8),(10)

(曲解説)

01.Keep Fallin’ (Intro)

もう、ゴスペル調な振り絞り系の歌いっぷりのパワフルさに、もうノックアウトされます。露崎さん自身によるProduceトラックは、今までのLyricoとしての楽曲とは明らかに違う、日本のR&Bシーンをさらに引っ張っていく、新鮮さとかっこよさに溢れています!本当に、歌がうまいのは、もうわかってはいますが、改めてうまい!と唸らずにはいられない一曲です。豪華さももったIntroとしてふさわしい一曲!

02.The One

もうめちゃくちゃかっこいいです!FUNKYなグルーブが生み出す高揚感、そして圧倒的な歌唱力に支えられたフェイクの嵐!こういう本当に歌がうまい人が、こんなに絶妙なフェイクのセンスを持っているなんて、もう完全にやられます・・・。ProducerのNao’ymtさんのProduceの中でも、相当熱くかっこいい一曲です!本当にシンガー露崎春女そして、ProducerのNao’ymtの2人が化学反応を起こして織り成す最高にかっこいいR&Bに仕上がっています。それぞれに、代表作といっていいできなんではないでしょうか?今年一番大好きな一曲ですね!

03.Love With U feat.Shinichiro Murayama

村山晋一郎さんがプロデュース&デュエットをする一曲!シンプルなサウンドの中でしっかりと歌いこみながら、デュエットの掛け合いの面白さを随所に織り込んでいきます。こういうシンプルなトラックでこそ、二人の歌声の重なることの面白さも生きてきます!パワフルでソウルフルな露崎さんの歌声と、浮遊感がある村山さんの歌声の対比で、曲に振り幅ができています。最後にお互いに刻むように歌いこんでいくところからの、フェイクの掛け合いも見事です。2008年のデュエット曲としてもボーカル&トラックともに非常に完成度高いです。

04.Rainy Night

Nao’ymtさんらしいサウンドと、最先端とも言うべき、言葉を詰め込む歌い方が、ベテランの作品とは思えない新鮮さをもって耳に響いてきます。もう聴いた瞬間にあーNaoさんだと思えるサウンドがまたいいんですが、そんな最新サウンドにも負けない露崎さんの緩急自在な歌いっぷりが見事です!
シャウトしてからの、露崎さんのフェイクの多彩さが本当にかっこよくて、最後までずうーと聞き入ってしまいます。特に最後にかけての歌い上げっぷりは心にグッときます!気持ちがいい抜けるシャウトっていうのはこういうのをいうんですよねー。

05.I Have No Choice

靴音のイントロから、鼻歌のようなリズムのフレーズから、シャープで力強い歌が始まります。女性の恋愛での迷いとその中に隠れた力強さをさらっと歌ってくれる一曲です。露崎さんの本来のリリックなんだろうなーと思わせるような面白い一曲です。ギターのサウンドも気持ちよく響いたところからの、A Hu~というフェイクはもう絶品ですね。本当に、日本の女性ボーカリストの中でも、こういうセンスもずば抜けているところを魅せてくれています。

06.Make It Right

勢いがあるイントロから、かっこいいメロディーラインで歌い上げるサビとシンセのメロディーが、キャッチーで耳に残ります。一緒に踊りたくなるようなダンサブルなサウンドに、思わず体が揺れますね。露崎さんらしい力強い歌声が、ファンキーに響きます!随所で見せてくれるコーラスとの掛け合いやシャウト、フェイク、すべてが圧倒的な実力を見せてくれています。本当に日本の女性シンガーでこれほどパワーがあるアップサウンドのかっこいい曲をサラッと歌えるシンガーは彼女ぐらいだと思います。サウンドも最新のクラブサウンドに負けないかっこよさがあります!

07.Ooh

穏やかなメロディーにのって美しく歌いつないでいくまさに歌唱力をまざまざと見せ付けてくれるバラッド。こういうちょっと淡い歌い方や、ため息を織り交ぜたりと、R&Bのバラッドって感じで、とってもかっこいいし、美しい!バラッドは壮大さなのもありですが、こういう淡くて美しくてどこか儚い感じを、感情たっぷりに歌ってくれるのは本当にたまらない感じになりますね。この曲は一番大好きなバラッドですね~。

08.Everyday

露崎春女よりもよりLyricoとしての曲調に近いのですが、だからこそ、それまでのLyricoとしての彼女とは違う、R&Bとしてのグルーブ感とかをすごい重要視しているのがよくわかる一曲になっています。ただ、歌い上げるのではなくて、もっとリズム感やグルーブを感じさせてくれる歌い方が非常にかっこよく響いてきます。後半の歌い上げっぷりは、もうさすがとしかいいようがないぐらいに、ものすごいすばらしい一曲になっています。

09.Pretty Mind, Pretty Face, Pretty Look

R&B色が強いアルバムの中でも相当ポップな雰囲気の一曲ですが、その分心地よく聞けるし、女性らしいかわいらしい面が垣間見れて素敵な一曲になっています。

10.I’m Here

彼女自身の宣言ともいえるような内容な力強いリリックのゴスペル調なピアノバックのシンプルな一曲!ピアノバックというシンプルさが、余計にコーラスとの掛け合いの素晴らしさ!さらになんといっても露崎さんの歌声の凄まじさをまざまざと見せ付けてくれます!彼女の歌声は本当にこういう曲調にあいますね。Lyricoのころとは一味も二味も違う壮大さとかっこよさをもった一曲です。

(Producer)

Harumi Tsuyuzaki:(1),(3),(5),(6),(7),(9),(10)
Nao’ymt:(2),(4),(8)
Shinichiro Murayama:(3)
Toshiaki Otsubo:(5),(6)
dee.c:(7)
Hiroyuki Matsuda:(9)

(LINK)

OFFICIAL Website
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