成熟した声が導く、大人のR&B── Mario – Mood Swings

2000年代、まだ10代で鮮烈にデビューした Mario。 魅了する“天性のボーカル”でR&Bシーンを駆け抜けてきた彼が、 2026年にひさびさに届けるアルバムは、大人のセクシーさと落ち着きをまとったR&Bアルバム『Mood Swings』。 成熟したMarioの魅力がしっかり詰まった一枚だ。

■ 1曲目「Mood Swings」

テンポの良いサウンドにセクシーな空気が漂うオープニング。 美しいメロディーラインが印象的で、アルバムの幕開けにふさわしい一曲。

■ 2曲目「Home」

シングルカットされたスウィートでスムーズなR&B。 しっとりとした正統派のメロディーに、Mario の伸びやかな歌声が重なり、 “これぞR&B”と言いたくなる美しさがある。

■ 3曲目「Moan」

無機質な声のイントロから始まり、語りかけるように進むクールな一曲。
タイトル通り、少し苦しげで湿度のある雰囲気が漂い、
アルバム全体のムードを深く引き込んでいく。

■ 4曲目「Friends feat. Ty Dolla $ign」

Ty Dolla $ign がクールに絡むミッドテンポの楽曲。 アルバムをピシッと締めるような硬質なR&Bで、 Mario が“甘いだけじゃない”一面をしっかり見せてくれる。

■ 5曲目「Chosen」

Mario のボーカルスキルが際立つミッドテンポのクールな一曲。 温かみのある包み込むような歌声が魅力で、 彼の成熟した表現力を感じられる。

■ 6曲目「Still In Love」

切なげなスロウ・バラード。 印象的なメロディーに一気に引き込まれ、 サビに向けての伸びやかなボーカル、透き通る声、 そしてシャウトやフェイクの情熱が胸を打つ。 アルバムの中でも特に心に残る名曲。

■ 7曲目「Fortune Cookie」

Mario の安定感あるボーカルに思わず感嘆する一曲。 ミッドテンポのサウンドにギターのリフが映え、 しっとりと聴けるムードのある楽曲に仕上がっている。

■ 8曲目「Nobody But Us」

最後を飾るのはテンポアップしたクールなR&B。 しっとり終わるのではなく、あえて勢いのある曲を置くことで、 “また最初から聴きたくなる”流れを作っている。 サビにかけてのフェイクやシャウトのかっこよさは圧巻で、 アルバムの中でも特に好きになる人が多いはず。

✦ 総評

ベテランとなった Mario が2026年に届けた『Mood Swings』は、 2000年代のR&Bを振り返るに足る、極上の大人R&B。 甘さ・セクシーさ・クールさ──そのすべてを、 成熟したボーカルと美しいメロディーで表現している。

Mario の“今”を刻んだ、しっとりと深みのある一枚だ。