Governor / Son Of Pain

https://www.youtube.com/watch?v=w_VFHwmJpjM

01.Blood, Sweat & Tears
02.Out Of My Hands
03.Forgive Me
04.Be Yourself
05.Destiny
06.Never Wanna Leave
07.Slow Down08.You Got The Power feat.T.I.
09.Move Easy
10.Make Love To You
11.That’s What I’m Talkin’
12.On My Way
13.I Can’t

(総評)

ここ数年続いているオールドソウル回帰にこだわった一枚!Jahiemとかとは違うしっかりとしたコンセプトをもったというよりも、この人の感性をそのまま作品にしたような感じであり、Governorは、HIPHOPアーティストT.I.とのコラボレーションで有名になったことからも、根本的には、HIPHOPの感性っていうのも存分に持っていて、オールドソウルな雰囲気とHIPHOPらしいビートの構成が絶妙のバランスで保たれている一枚になっています。
新人デビューみたいな扱われ方をしていますが、実は以前にインディーズから、1stアルバムをリリースしています。 オールドソウルな作風として、前半3曲!特に1曲目「Blood, Sweat & Tears」がもったパワフルさっていうのは、ソウルフルな作品になると失われがちな、熱さっていうのを存分に感じさせる良曲です。ソウルフルな雰囲気のアーティストはどっちかというと、ちょっとモサっとした雰囲気の歌声になりがちなのですが、Calvin Richardson以来のパワフルさと、ソウルフルさを兼ね備えたアーティストの登場を感じさせます!さらに2曲目での熱い歌い上げっぷりには胸を熱くさせられるし、3曲目ではソウルネタの面白みまで見せつつ、とても一つの流れのように美しくソウルフルな曲が並んでいきます。
中盤は、ソウル臭いちょっと古臭さを敢えて感じさせるように、じっくりとブルージーに歌いこんでいきます。さすが有名プロデューサーって言う感じの渋めでありながらも面白い曲が並んでいます。Scott StorchやRapheal Saadiqなど面白いメンツが顔をそろえているんですよね。
そして、今度はT.I.をfeatした8曲目「You Got The Power」から一気にHIPHOP色を強めた楽曲やアフリカンな曲などへいろいろな要素を加えていきます。こういう最新のビートの中でも彼自身の味が出せるというのは、相当強みだと思います。その後の曲は今までにない感じの曲が多くて面白いですねー。 ですが、最後の方は、どうにも楽曲にも歌にも勢いが消えてしまっていて、スローの味がいまいちよくないのが、このアルバムが尻すぼみになっちゃう感じがゆがめないんですよね。
全曲が違うプロデューサーというのでありながら、コンセプトアルバムのかのごとく、HIPHOPとオールドソウルの香りを感じさせるGovernorの歌声やセンスはすばらしいものがあります!でも、ちょっと後半の最後に飽きがきちゃうのはもったいなかったな~と思わせます。でも、中盤までは、どの曲も水準は高くて、ここ最近では見かけないようなタイプのいい曲がたくさん入っていることには間違いありません。
オススメ:(1),(2),(3),(8),(10)

続きを読む

ADAM / Lost Then Found

(概説)

2006年初めに(正確には2005年末発売みたいですが・・・)突如現れた新生!ADAM!インディーソウル界隈でもこれほどの歌のうまさとサウンドの素晴らしさ、トータライズな完成度を誇る曲「Lost Then Found」は、聞いたことがありません。本当にいい歌というのは、イントロからして素敵で、美しい音色が奏でるキラキラ感がたまらなく耳に響き、ADAMの力強くもシルキーでSEXYな歌声がもう聞くものを昇天させてくれます。曲調もなんともいえない切なさと暖かさが同居したたまらないサウンドで、そして、ADAMの力強いシャウトにただただ涙するだけです。詞の世界も切ない感じで、いきなり2006年NO1ソングをもっていってしまいそうな感じです。そうして、他の曲ではちょっとコミカルなメロディーが面白い2曲目や、しっとりと聞かせてくれるバラードなど、様々な表情の曲がたった3曲の中に詰まっていて、ADAMが今度リリースするであろう、アルバムへの期待を自ずと高めてくれます!絶対に持っておきましょう!っていえる作品です。

曲紹介

01.Lost Then Found

2006年最初に出てきた最強シングル!この曲のもう完璧さといったら、聞いた瞬間感涙に咽び泣くほどです・・・もう、イントロのキラキラした音色から違う世界へと誘われ、ADAMのシルキーで心地よい歌声が、素晴らしいメロディーにのって紡ぎだされた瞬間に昇天してしまいます。サビでのもう完璧で美しいメロディーライン、伸びやかな歌声・・・もう全てが素晴らしすぎます。。。最後にかけてフェイクを多用して、どんどんメインのメロディーからずれていくところや、転調したときのメロディーもすごいインパクトがあって、トータルとしてとても楽しめる一曲に仕上がっています!絶対にもっておくべき一枚ですよ!Chris GというProducerやりますな~。

02.It’s Alright With Me

1曲目とは全然ちがう雰囲気の曲で、ちょっと古いサウンドをうまく織り交ぜながらも、ちょっとコミカルで楽しい雰囲気を出しています。でも、これが意外と聞き込んでいくと癖になっていきます。ホント歌に関しては、ADAMのうまさはもう文句無し!なので、これほど多彩なサウンドが出来るということは、アルバムでも、十分に楽しませてくれるという証明になるでしょうね~!

03.Old School Love

しっとりと今度は聞かせてくれるバラード。声を様々に重ねていき、淡く心地よい雰囲気を作り出しています。徐々に盛り上がりを見せて、爽やかに心に響いてくる名曲ですよ。この人は、シャウトは、あまり多用はしないほうなのですが、さりげなくフェイクのセンスもうまいし、シャウトもあまり見せない分、ここぞというときにホントいい具合に見せてくれるのです・・・あ~・・・アルバム早くきかせてくれ!って気分にされられます。

(Producer)

Chris G:(1),(2),(3)
ADAM:(3), co-produced (1),(2)

OFFICIAL

James Day / Remember When

(概説)

James Dayというコンポーザーでもあり、プロデューサーでもあり、作曲作詞家でもある多彩なアーティストが、往年のボーカリストとともに作り上げた一枚がこれ!James Dayくん自体は、白人の青年なのですが、実はかなりの下積みをしてきている人のようです。そして、本人が70~80年代のソウルが大好きだという理由から、このような往年のボーカリストを招いて新しいアルバムを作ってしまおうという企画が持ち上がったみたいです。それにしても、それが大成功!もちろん、どの曲も新録であることはもちろんのこと、どこか懐かしくもあるんだけど新鮮で、往年の美しさに満ち溢れた素晴らしい一枚です!そして、1,2曲目もメロディーの素晴らしさは言うに及ばず、2曲目のJeff Ramseyの歌声には完全にやられました・・・もう素適過ぎます!
もちろんこれで終わりではなく、アルバムは用意されており、なんとその発売は、Expansion Records!これは本格的なFULL ALBUMが楽しみになってきました!

曲紹介

01.Brick by Brick by Audrey Wheeler

なにか懐かしい雰囲気がする、どこかで聞いたことがあるフレーズが!Audrey Wheelerという往年のボーカリストを蘇らせてくれたJames Day!もう、この力強い歌声にノックアウトですよ!素晴らしいです。そして、このキャッチ-なフレーズと往年のメロディーを混ぜ合わせた、もう企画の勝利というところでしょうか。

02.Don’t Waste The Pretty by Jeff Ramsey

Jeff Ramseyというここでもとても懐かしいというか、今の人たちはしらないような往年のアーティストを、現代風なアレンジのソウルに乗せて、見事に蘇らせています!80年代に活躍したアーティストたちを蘇らせることにかけてはこのJames Dayは天才的ですね。その人の魅力をより的確に出せる曲を提供してくれています。

03.She’s Not The Girl by Mikelyn Roderick

とても柔らかい歌声にのって、心地よいメロディーが展開していきます。これが往年のアーティストといわれなければ、わからないほど、いい感じの新しいアーティストだね~と思ってしまうほどに新鮮です!

04.Remember When by Mikelyn Roderick

ここは、かなりオーソドックスなちょっと古めな感じもする曲で、この人本来の良さを出しています!どの曲も素晴らしいですね~。

OFFICIAL

https://music.apple.com/jp/album/better-days/307612127

STY wit’ Nao’ymt / Sorry

(概説)

Nao’ymtのWit企画にProducerとして頭角を現しているSTYが参加!実は、Producer以外にも、歌やRapも定評があるSTYさんの優しい跳ねる歌声が、切れのいいNao”ymtさんのトラックにのって鮮やかに気持ちよくてかっこいい曲が展開していきます。
ちょっと、くぐもったようなソウルフルなアレンジがカッコいいサウンドにのって、I Sorryというフレーズからわかるように、男の後悔を歌い上げていきます。そして、途中でそのリリックに反応するかのように女性ボーカルが絶妙に飛び込んでくるのも、たまらない!STYさんの歌声も、優しい雰囲気と、高く突き抜けるような歌い上げ方が心地よく、特に、コーラスでの、最初のアイと繰り返すフレーズがサビと絶妙に重なっていくところも面白い!
バックトラックはループトラックになっていて、そこを絶妙にコーラスパートを重ねてこれほどに多彩なメロディーを紡ぎだしていることに驚かされます。この二人が作り出す曲はやはり躍動感があってこれからの二人の活躍を意識させてくれます。
なんといっても、現在のR&Bサウンドの中核を担うプロデューサーの二人が、組んで新たなサウンドを作り出しているところにこの作品の素晴らしいところがあります。日本でプロデューサー同士が、コラボしてしかも歌って曲をリリースするなど、誰が想像したでしょう?日本のR&Bがそこまで到達するとは数年前は思いもしませんでした。最近やっとプロデューサーとしてやってきた人たちが作品をリリースできる環境が出来つつあるのに、やっぱりこの二人は一歩先をいっていました!
この二人のプロデューサーの作品ということで、STYさんのもっているキラキラした感覚の曲調と、Nao’ymtさんの染みる音選びがうまく合わさって、二人だからこそ出せるようなサウンドに仕上がっています。まさに今だからこそできる素晴らしい、意義がある作品に仕上がっていると思います。ぜひ手にしてみてください!今の日本のR&Bは急速に動き始めてますよ。

STY Official Website

Nao’ymt Official Website

https://music.apple.com/jp/album/sorry/1446743583?i=1446744246

NE-YO / In my Own Word

01.Stay
02.Let Me Get This Right
03.So Sick
04.When You’re Mad
05.It Just Ain’t Right
06.Mirror
07.Sign Me Up
08.I Ain’t Gotta Tell You
09.Get Down Like That
10.Sexy Love
11.Let Go
12.Time
13.Girlfriend
14.Get Down Like That (REMIX) feat.Ghostface Killah

(総評)

Def Jamの、いやUS R&Bシーンを担うアーティストが誕生です!本当に久々に、メジャー流通モノでは、アーティストの実力+レーベルの力の入れ具合や売り出し方+メディアのPUSH+聞き手の評価の高さ全てが合致した素晴らしい一枚です。そういう意味では、2000年以降にでたR&B作品の中では傑出しているかもしれません。実力があって楽曲が素晴らしいのに、売上には結びつかなかったり、レーベルとしてPUSHが足りなかったりなどは良くある話なのですが。そういう点で稀有な存在!NE-YO!そんな売出しとか関係なく、彼のソングライトの能力というのは高すぎます。あと作詞能力も素晴らしく、 もちろんなにより曲がいい! 「Stay」「So Sick」「Sexy Love」などの代表曲意外にも、粒ぞろいのメロディーが印象的な曲が多いのです。彼のアルバムをすんなり一枚聞けるって言う人は、適度な印象的なメロディーがどの曲にもちりばめられていることに気が付くでしょう。そういう点で、ひさびさに若手ではメロディーを大事にしてて、すんなり曲を覚えられる!トラックのリズムばかりが前面に出て、後で自分で歌おうとするとメロディーが思い浮かばないなんてのは、結構最近のR&Bは多いのですが、彼の曲は一聴して、覚えられるっていう良さがあります。それは、あはり、MusiqやMario、Mary J.Blige、Heather Headleyの曲までライティングしているその実力の現れでしょう。
このアルバム懐かしいSomething For The PeopleのCurtis “Sauce” Wilsonが参加しているのも見逃せません。特にその彼の参加している5曲目は歌詞がとても不思議な視点でかかれてて、彼の代表曲になるであろう、その歌詞の世界観が凄すぎます。そういう点もシンガーソングライターとしての面白みを出しています!そして、Shea Taylor作の6曲目!リリックがセクシーというか、エロ~いのも、とても好みですね。国内盤買ったので、よんでて、思わず、膝を叩いてしまいました。でかしてニーヨくん!実体験でこれって、素敵過ぎ!SEXYっていうか、このエロっぷりもR&Bには必要不可欠です。
そして、「So Sick」、「Let Go」、「Time」、「Sexy Love」を手がけているノルウェーのStargateの実力はすごいものがありますね~。どの曲もNE-YOの代表曲ですもん!今後注目したいプロデューサーです。その他NE-YOの近辺のプロデューサー陣が多数参加していて、そういう面でも今後いろんな方面でNE-YOの名前を見ることは多そうです。彼の出現で完全に停滞していたメジャーシーンは変化していきそうな予感がします。
すごいバリトンだとか、物凄い歌いこめるとかそういうタイプのシンガーではないのですが、楽曲とのバランスがとてもよくて、その楽曲どの曲でもキラっと光るよさをもっていて、その良さを引き出せるアーティストだと思います。このアルバムも一枚通して楽しめる素晴らしい作品です。本当誰もがいい!って思えるR&B作品ですね!

オススメ:(1),(3),(6),(9),(10),(11)

続きを読む