濃すぎる5人を束ねる声——Keith Sweat – Still Got Taht Good Love – feat.King George , Calvin Richardson ,Cupid, Roi “Chip” Anthony

Keith Sweatが、K‑Ci&JoJoと同郷でソウルフルな歌声が魅力的な Calvin Richardson、Southern SoulのLine Danceで有名な Cupid、Le’Jetの Roi “Chip” Anthony、そしてブルースで人気を確立した King Georgeという、濃厚すぎるメンバーを招いた一曲。

どのアーティストも個性が強く、ぶつかり合ってしまいそうなほどの“濃さ”を持っているのに、実際にはそれぞれが 心地よい声の温度感で見事に溶け合っている。 サザンソウルの空気感をそのままに、Keith Sweatらしい 90年代R&Bの滑らかさが曲全体を包み込み、まさに“Keith Sweat節”がさく裂する。

特に面白いのは、これだけのメンバーを招いても 主役の存在感が薄れないこと。 経験を重ねた男たちの余裕と自信がにじむ中で、Keith Sweatの甘く鼻にかかった声がしっかりと中心に立ち、曲の世界観を導いていく。 それぞれのシンガーの特徴がよく出ていて、メインメロディーに合わせて フェイクやハーモニーが絡み合いながら立ち上がる構成は圧巻。

MVでも5人がそれぞれの魅力をしっかり表現していて、視覚的にも引き込まれる。 この“濃さ”の中でも決して埋もれないKeith Sweatの歌声には、思わず感動すら覚える。

Roi Anthony / The Prelude | THE TRUE SOUL EXPERIENCE

01.the prelude
02.cutiest
03.groove swing
04.brand new
05.shorty
06.caddy (where my baby at)
07.freaky
08.miss you
09.?
10.long way from home remix feat.pallo

(総評)

その盤の値段は数万円とも言われる90年代を代表するレアなグループLe’JetのリードシンガーRoi Anthonyが、2007年ソロで復活を果たしました!はやりそのソウル香るグループの雰囲気をそのままに、力強い歌と果敢にもシーンに挑戦するパワーを見せてくれる一枚です。
最初から、歌力で聞かせるシンプルな構成の歌が目白押しで、ぐいぐいそのパワフルなストロングボイスで聞き手をずぶずぶとその世界に引き釣り込みます!ソウルフルな渋さと、時に甘い大人な歌声を聞かせ、王道ソウルを次々と披露していきます。
圧巻はなんといってもイントロの「the prelude」での劇唱っぷり!そこから一気に甘いスウィートソウルの世界へと引き込む2曲目「cutiest」のメローっぷりたら・・・もう70年代のアーティストを見ているかのごとく、渋さとエロさです。さらに4曲目「Brand New」では、あの「You Make Me Feel Brand New」の見事なサンプリングというか、ラッパーまで招いた今風のカバーを見せてくれるその斬新さも素晴らしい!ここでの声が裏返るかどうかの微妙なラインを歌い上げるRoiの歌いっぷりがR&B好きにはたまらないものがあります!8曲目、9曲目とそのねっちょり具合は深みを増し、ソウルフルで甘い溶け出すほどの歌を聞かせてくれます。
今風のサウンドに挑戦したりと現行シーンへのアピールもして、古い曲調への敬意も忘れずにさすがとしかいいようがない歌をじっくりと聞かせます。たとえLe’Jetをしらなくても、その歌力にほれ込むこと間違いないでしょう。2007年によみがえったリアルソウルシンガーの迫力を体感しましょう。
オススメ:(1),(2),(4),(8),(9)

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